今回も株の基礎知識・用語について解説していきます。
今回はROEについてです。
会社の経営状況を確認する大事な要素なので、是非おぼえて、より安定した資産形成に役立ててください!
過去の用語解説内容はこちら↓
目次
ROEとは、「Return On Equity」の略で、日本語では「自己資本利益率」と言います。
カンタンに説明すると…
企業の自己資本(株主資本)に対して、どれだけ利益を上げているか?
を表す数値のことです。
計算方法は…
ROE=純利益÷株主資本×100(%)
で計算することができます。
例えばA社・B社があったとして
純利益 | 株主資本 | |
A社 | 150万 | 1000万 |
B社 | 70万 | 1000万 |
という、資本金は同じでも純利益に差がある2社があったとします。
上の計算式で計算すると…
A社
150万÷1000万×100%=15%
B社
70万÷1000万×100%=7%
ということになり、
この数値が大きいほど良い為、
同じ資本金でもA社のほうが利益率の高い=経営のじょうずな会社
ということになります。
ここまでの説明で、ROEとは何なのか?ということがわかったかと思います。
では、具体的にこのROEがどれくらいなら効率の良い経営をしてるのかと言うと…
一般的には、
ROE10%以上
が効率の経営をしている会社と言われています。
10%を目安に高ければ、
効率の良いじょうずな経営をしている会社
逆に10%を目安に低ければ、
効率の悪い、下手な経営をしている会社
ということになります。
ここまでは利益に対する評価方法について説明してきましたが、利益だけではなくて、その会社の「負債」がどれくらいの割合か?
も確認する必要があります。
それを表した数値が「ROA」
Return On Assetsの略で日本語では、「総資産利益率」と言います。
式で表すと…
ROA=純利益÷総資産×100(%)
「総資産」で割るとこで負債を含めた利益率を表すことができます。
ROEとの違いは、「株主資本」で割るか「総資産」で割るかの違いです。
この数値も高ければ、
効率的な経営が行われている
低ければ
非効率な経営が行われている。
ということになります。
ROEとセットで比較して株購入時に評価してみてください。
長期資産として大量に持つ株としては、この両方が良い数値であることを確認したほうが良いということになります!
ここまでの内容でROE・ROAの意味が理解できたかと思います。
おさらいすると
①ROEは純資産を株主資本で割った数字。高いほど効率のよい経営企業
②ROEが10%を超えている会社が一般的に経営効率の良い会社
③ROAは純資産を負債も含めた総資産で割った数値。低いほど効率が悪い経営の会社
になります。
ちなみに今回紹介した数値も、基本的には株の銘柄情報に記載されているので、数値の意味が理解できたら確認して、購入判断の材料にしてください。
今回の内容もこちらの本の内容を参考にさせていただきました。
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今回はここまで!
今後もぼちぼち株式投資用語の基礎について解説していこうと思います!
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